Go Toトラベルキャンペーン「地域共通クーポン」制度で知っておきたい7つのポイントをまとめました。地域共通クーポンは2020年10月1日から配布がスタートし、35%の宿泊補助とは別に旅行代金の15%を旅行先の土産物店などで使えるクーポン(1日1泊あたり6000円、日帰り旅行は3000円が上限)として還元する制度です。
目次
地域共通クーポンについて知っておきたい7つのポイント
まず最初に地域共通クーポンについて知っておきたいポイントをまとめます
①地域共通クーポンの額は旅行代金の15%相当額
②旅行代金の15%の計算で1,000円未満の端数が生じる場合には四捨五入(端数が500円以上の場合は1,000円のクーポンを付与)
③地域共通クーポンが利用可能エリアは旅行先の都道府県+隣接都道府県
④地域共通クーポンが利用可能期間は旅行期間中に限る
⑤地域共通クーポンは紙クーポン、電子クーポンの2種類があり、お釣りは出ない
⑥地域共通クーポンは旅行業者・宿泊事業者により紙or電子で配布
⑦利用可能店舗の検索はWEBから!
それではそれぞれのポイントについて以下に解説をしていきます!
地域共通クーポンはいつから貰える?
まず最初に地域共通クーポンはいつから貰えるかについてです。
地域共通クーポン券は2020年10月1日以降に出発する旅行から対象となります。10月1日に旅行をしていても出発が9月30日以前であれば地域共通クーポンは付与されません。
10月1日に地域共通クーポンを全て配布できる準備が整っていないという噂もありましたが、きちんと救済処置があるようですのでご心配なく!
①地域共通クーポンはいくら貰える?
旅行代金の15%相当額が基本
地域共通クーポンの給付額は旅行代金の総額の15%(ただし、1,000円未満は四捨五入)となっており、付与上限は1人1泊につき6,000円分です。
最大の還元を受けることができるのは、1人1泊につき旅行代金40,000円の旅行です。旅行代金割引が35%の14,000円・地域共通クーポンが15%の6,000円となります。
②地域共通クーポンは15%以上のケースも!
1,000円未満の端数は四捨五入!
地域共通クーポンの算出は上述の通り旅行代金の総額(1人あたりの旅行代金ではないことに注意)を元に算出し、1,000円未満の端数は四捨五入します。この端数の四捨五入というのが大きなポイントになります。
例えば、2名で旅行する場合で旅行代金の総額が10,000円の場合を考えてみましょう。旅行代金総額の15%は1,500円となります。しかし、1,000円未満の端数は四捨五入されます。従ってこのケースでは2,000円分の地域共通クーポンを貰うことができます。この場合、旅行代金に対して20%の還元となり、旅行代金の補助(最大35%)と合わせると実質最大55%お得となるわけです。
だいちぃさんのツイートを引用させて頂きます。
Go To トラベル自分メモ。
10/1から、1万円前後のホテルを予約するときは注意。
・1泊8,500円よりも1泊10,000円がお得
・1泊9,000円よりも1泊10,500円がお得
・1泊9,500円よりも1泊11,000円がお得...ではない pic.twitter.com/5prcHpqM0h— だいちぃ✈️ポイ活&陸マイラーでGoTo マリオット満喫中🛫 (@traveler_da1) September 9, 2020
このように微妙な価格差でお得度が変わるケースもありますので面倒ですがご自分で計算してみられることをお勧めします!
逆に地域共通クーポンが付与されないケースも…
四捨五入されるため、逆に地域共通クーポンが付与されないケースも考えられます。それはよっぽど安い宿泊施設を利用するケースしかありえないのですが、旅行代金が3,334円未満の場合です。
3,333円×0.15=499円となり、四捨五入するとゼロになってしまいます…
地域共通クーポン早見表
旅行代金総額 | 貰える地域クーポン額 |
~3333円 | なし |
3334~9999円 | 1000円 |
10000~16666円 | 2000円 |
16667~23333円 | 3000円 |
23334~29999円 | 4000円 |
30000~36666円 | 5000円 |
36667円~ | 6000円 |
③地域共通クーポンが使えるエリアは?
旅行先の都道府県と隣接都道府県で利用可能です。すなわち隣接する都道府県への旅行であれば、帰宅した日に自宅の近くのお店でも利用できますね!
クーポンには利用可能エリアが、表記される予定ですのでいちいち調べる必要はありませんが、一覧表はこちらからどうぞ。
④地域共通クーポンの有効期限は?
地域共通クーポンの有効期限は宿泊日とその翌日となっています。日帰りの場合は当日のみ有効です。
電子クーポンは旅行開始日前日までに旅行予約をした場合は、宿泊当日の15時から、日帰り旅行の場合は当日12時から利用することができます。もちろん紙クーポンは受け取ってからです。
前払いでレンタカーで利用する場合は、チェックイン前になることが多く、チェックイン時に受け取る紙クーポンの場合は基本的に利用することができません。しかし、業者によっては前払いした場合でも後ほど地域共通クーポンを提示することでその分を差し引くなど柔軟に対応してくれるケースもあるようですので事前に電話で相談することをお勧めします。
⑤地域共通クーポンは紙と電子の2種類あり、おつりは出ない
紙クーポン
紙クーポンは1種類のみとなり、額面1枚1,000円単位で発行されます。一般的な商品券のように偽造防止処理がされており、利用可能エリアや有効期限が印字されています。
利用できる店舗で1000円札の代わりに使うだけで簡単です。お釣りは出ないことに注意しましょう。
電子クーポン
電子クーポンは、1,000円・2,000円・5,000円の3種類用意されています。スマホなどでQRコードを読み取ってインターネット上の専用ページで発行することになります。
電子クーポンの使い方
1.クーポンの発行
①電子クーポンサイトにアクセスして、情報を入力し、マイページを表示
10月1日以降にオープンするため現在はメンテナンス中の表示が出ますが、以下のリンクからクーポン受け取りサイトに行くことができます。
以下の情報を入力してログインします!
旅行会社のID
予約番号・受付番号
初泊の宿泊施設がある都道府県(日帰りの場合は主たる目的地)
②マイページで発行したいクーポンの金額を選択し、クーポンを発行
電子クーポンは1,000円・2,000円・5,000円の3種類ありますので、発行するクーポンの金額を選択します。後述するようにおつりは出ませんので発行するクーポンの金額は十分に考えた上で発行しましょう!
2.クーポンの利用
旅行者が利用する場合は、PayPayなどと同様にお店に置かれているQRコードをスマホ等で読み取り、利用する電子クーポンを選択して精算することになります。「利用済み画面」を店員さんに確認してもらい決済が終了となります。PayPayのようにお店側も事務局が発行するQRコードをレジ横に置くだけでよく、特別な設備等は必要ありません。
①「QRコードをスキャンして利用する」ボタンを押す
②店舗に置かれているQRコードをカメラで読み取る
この際に注意すべき点はQRコード読み取りのブラウザが指定されていることです。iPhoneはSafari、AndroidはChromeが指定されています。
QRコード読み込みの際の留意点
iPhone(iOS):ブラウザはSafariをご利用ください。
Android:ブラウザはChromeをご利用ください。
③「利用済み」ボタンを押し、店員に提示
「利用済みにする」及び「利用済み画面」を必ず店頭スタッフに提示してください。提示されない場合は支払が完了しません。
④「利用済み」画面を確認
利用済み画面に以下が表示されますので確認しましょう!
利用取扱店舗名
利用日時
利用クーポン金額
QRコードが読み取れない時は?
QRコードを読み込めない場合は、パスコード(QRコード下部に記載の数字)を旅行者自身が入力する必要があります。
パスコードを入力し、確認ボタンを押した後の流れはQRコードを読んだ時と同じです。
紙クーポンと電子クーポンの併用は可
ちなみに、取扱店舗が紙クーポンと電子クーポンの両方に対応している場合、2種類の地域共通クーポンを併用することは可能です。
おつりは出ないことに注意が必要
紙クーポンは1枚1,000円ですが、電子クーポンは1,000円、2,000円、5,000円の3種類があります。
電子クーポンの発行は計画的に!
例えば10,000円分の地域共通クーポンがある時は、紙クーポンの場合は自動的に1,000円クーポン10枚が配布され選択肢はありません。しかし、電子クーポンの場合は、1,000円×10枚で発行してもいいですし、5,000円×2枚で発行してもいいわけです。
しかし、これも上述したように地域共通クーポンはおつりが出ません。ということは5,000円のクーポンは当たり前ですが5,000円以上の買い物にしか使えないわけです。高額の買い物を予定している場合は問題ありませんが、使い道が決まっていない場合に高額の電子クーポンを発行するのはやめた方が良さそうです。
⑥地域共通クーポンは旅行業者・宿泊事業者により紙or電子で配布
地域共通クーポンは旅行業者または宿泊事業者より配布されるわけですが、旅行業者・宿泊業者により紙クーポンで配布されるのか電子クーポンで配布されるのかが異なります。
旅行会社店頭や宿泊施設に直接申し込んだ場合は、基本的に紙クーポンです。
WEBで旅行商品を申し込んだ場合は、紙クーポンまたは電子クーポンとなり、事業者により異なります。
しかし、旅行会社店頭で申し込んだ場合でも、電子クーポンを配布する事業者も一部あるので、必ずご利用になる旅行会社のサイト等で確認してください。
以下に基本的に紙なのか電子なのかまとめておきます。
紙クーポン
じゃらん
楽天トラベル
https://travel.rakuten.co.jp/special/goto/
STAY NAVI
STAYNAVIを利用したGo Toトラベルキャンペーン割引登録については以下の記事をご参照下さい。
電子クーポン
ヤフートラベル
一休.com
るるぶトラベル
dトラベル
ANAトラベラーズ
JALパック
Relux
日本旅行
ゆこゆこ
申込方法により異なる
JTB
近畿日本ツーリスト
近畿日本ツーリスト Go Toトラベルキャンペーン公式サイト
HIS
⑦利用可能店舗の検索はWEBから!
Go To トラベル事務局は 2020年9月29日旅行者向け Go To トラベル事業公式サイトを更新し、地域共通クーポン取扱店舗検索マップを公開しました。現在地付近、都道府県での絞り込み検索に対応するほか、カテゴリごとの検索も行うことが可能となっています。また、同時に地域共通クーポン取扱店舗をExcelファイルとして地方別にダウンロードできるようになりました。Excelも住所や地名、業種などで検索をかけることができるので大変便利です。
マップ検索
マップ検索は土地勘がない場所で利用するのに便利そうです。例えば○○駅の近くとか宿泊するホテルの周辺に利用可能店舗がないか見るのに便利そうです。
マップ検索は以下のリンクからどうぞ!
Excel検索
Excel検索は住所や店舗名から検索できるので自宅近くの馴染みの店とかチェーン店を検索する場合に便利そうです。また業種別に絞ることもできますし、紙・電子クーポンでも絞れますのでそういったケースは便利そうですね。
Excel検索は以下のリンクからどうぞ!
旅行前に利用する店舗を決めておくのが無難
実際にマップやExcelをご覧頂くとお分かりいただけると思いますが、使える店舗はまだ限られています。適当に旅先で歩き回って、利用できる店舗を探すというのは難しそうです。よって、基本的にはマップ検索やExcel検索を利用して、旅行前に利用する場所を決めておいた方がいいと思います。
ただし、上述のように隣接都道府県に旅行する場合は、帰宅後に自宅近くのお店でも利用できますので、普段の買い物に使ってもいいかもしれませんね。期限が帰宅する日までになるので夜遅くに帰宅する場合は注意が必要ですが…
電子クーポンが使えないお店もある
紙クーポンは利用できるが、電子クーポンは利用できないという店舗がけっこうあります。利用できるクーポンの種類はマップ検索ではお店の画面、Excel検索ではExcelの表で分かります。
例えばマップ検索では下記のように同じ家電量販店でもジョーシンは紙クーポンも電子クーポンも利用できることが分かりますし、ビックカメラは紙クーポンしか利用できないことが分かります。
自分がもらえるクーポンがどちらのタイプかを上記を参考に知っておき、もらえるクーポンのタイプが利用したい店舗で利用可能か事前に調べておいた方が良さそうですね。
地域共通クーポンの利用対象にならない商品・サービス
(1) 行政機関等への支払い
① 所得税、住民税、固定資産税、自動車税等の公租公課
② 社会保険料(医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険等)
③ 宝くじ(ジャンボ宝くじ、toto、BIG等)
④ その他(自治体指定のゴミ袋、公営競技(競馬、競輪、 競艇、オートレース)等)
※運送サービスの料金、博物館・美術館の入館料等、行政機関が運営する現業の対価は対象
(2) 日常生活における継続的な支払い
① 電気、ガス、水道、電話料金等
② NHK放送受信料
③ 不動産賃料
④ 駐車場の月極・定期利用料 ※コインパーキング等の一時利用に係る料金は対象
⑤ 保険料(生命保険、火災保険、自動車保険等)
(3) 換金性の高いものの購入
① 金券(ビール券、清酒券、おこめ券、図書券、旅行券、切手、収入印紙、店舗が独自に発行する商品券等)
② プリペイドカードの購入、電子マネーへのチャージ等
③ 金融商品(預貯金・振込、株式、投資信託、社債、公債等)
(4) その他
① 地域共通クーポンの利用エリア内でサービスが完結しないもの
※利用者が利用エリア外に出なければ可(宅配等の配送サービスは対象)
② 事業活動に伴って使用する原材料、機器類又は商品等
③ 授業料、入学検定料、入学金等 ※アクティビティのガイド料等は対象
④ 宿泊代金又は宿泊を伴う旅行商品の代金
⑤ 既存の債務の弁済
⑥ 各種サービスのキャンセル料
⑦ 電子商取引
⑧ 無償譲渡、寄付、献金、寄進及びこれに準ずるもの
⑨ 公序良俗に反するもの
⑩ 社会通念上不適当とされるもの
⑪ その他各取扱店舗が指定するもの
注意すべき点は赤文字で示しました。
上記の地域共通クーポン取扱店舗検索のMAPやExcelで宿泊施設がヒットするのですが「宿泊代金」には利用できないことに注意が必要です。宿泊施設がリストに出てきても、宿泊代金には充当できず、駐車場代やクリーニング代、飲食代に使えるという認識でよさそうです。ただし、ホテルによりインルームダイニングに使えるかの対応も違うようですし、ホテル内レストランでも利用できるところできないところがあるようですので、事前の確認をおすすめします。
最後に
Go To トラベルキャンペーンは50%還元と謳っていたものの9月末までは35%旅行代金割引となっていました。10月からいよいよ地域共通クーポン配布が始まりようやく50%還元となります。50%還元で旅行できる機会なんてそうそうありませんので、普段利用できないホテルに宿泊したり、近所でお得なプランを見つけて利用してみたり、新型コロナウイルス感染状況をみながら、Go Toトラベルキャンペーンを思いっきり利用して、経済を回していきたいと思います。