新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後は世間では過去の病気のような扱いです笑。消化器内科専門の私が新型コロナ病棟を担当し、発熱外来までフル回転させられることになろうとは想像すらしていませんでした。当初こんな大騒動になるとは思っていなかった新型コロナウイルス(COVID-19)騒動を備忘録的にツイートで振り返ります。
2020年4月 コロナ騒動が他人事ではなくなった…
大阪府が大幅にコロナ病床を増床することを決めました
私のような専門以外の医師も新型コロナ患者さんの入院診療に当たることがほぼ決まったわけです…
そして医者をいっぱい抱えている大規模な病院が府にほぼゼロ回答をしているらしい噂を聞きました…真面目に検討して返答したうちの病院の作戦は失敗だったのか後悔するなどこの辺りの時期は毎日精神的にも大変でした
コロナ病棟を担当する覚悟を決めたので家族に感染させるわけにはいかないと自主隔離のホテルの検索を始めました。安くするホテル、値段を変えないホテル、閉鎖するホテル…いろんなホテルがありましたね
この頃は新型コロナの治療法は完全に手探りでした…専門外のことを調べまくって診療に当たるのはなかなか貴重な経験でした。うちの病院の内科医は皆真面目で誰も逃げることなくいろいろ情報交換しながら皆で一丸となって診療に当たることができて心強かったですね。
そして、とうとう正式にコロナ病棟担当することが決まってしまいました。まさにその日に偶然当院に新型コロナ第一号の患者さんが受診されてそのまま入院となり病院中が大騒ぎとなりました。入院後1時間単位で呼吸状態が悪くなるのを目の当たりにして転院調整を始めるなどとても大変でした。この日の帰り道に桜を見ながら「満開の桜を見るのはもう最後かもしれない」なんて悲壮な気持ちになりましたね…今となっては笑い話ですが(笑)
大阪はなんだかんだ行政がどんどん動いてくれて心強かったです。一般の方々からはやりすぎとか税金の無駄遣いとかいろんな意見ありましたが批判を覚悟でいろいろ情報も発信してくれて医療現場とすればありがたかったですね。もちろん空振りやそれは違うやろっていうのもありましたが、当時はみんな手探りでしたからね…
まぁお金の問題ではないんですが、コロナの診療担当しても初期はこれだけしか貰えなかったんですよね…
コロナ病棟担当になったので自主隔離しようとホテル探してましたが、家内も子供もそんなこと気にせず家に帰ってきてと言ってくれました。家にいて子供と触れ合うと気分転換になりありがたかったです。
この時期辺りからコロナに対する診療体制を作ることにより、コロナ以外の病気への対応が厳しくなってきました。結局第5~6波あたりで本当に大変なことになったんですが…
新型コロナは変異するに伴い症状がいろいろ変わるのが厄介ですね…芸能人など有名人の感染のニュースが報じられると現場は振り回される日が続きました
この頃から新型コロナ感染後の後遺症の話がちらほらと目立つようになりました
そしてとうとう2020年4月7日緊急事態宣言が出ました
百貨店など商業施設が軒並み休業となり社会生活が大変でしたね…
この時はこれくらいの感染者で大騒ぎしていたわけですが…
治療法も確立していない疾患で重症になると診療に当たる医療従事者のストレスは大変なんですよね。何も打つ手がなく目の前の患者さんがどんどん状態が悪くなっていくのを見ているのはすごいストレスなんですよ…うちの内科は文句言わず皆でいろいろ相談しながらチームで対応できたので心強かったです。
緊急事態宣言発出の頃から企業が医療従事者にいろんなキャンペーンをして下さいました。ハンドクリームなど有難く頂きました。
緊急事態宣言が出ても僕たち医療従事者は出勤するわけですが、意外と電車に乗ってる人が減ってなくて驚きましたね
実際にコロナ対応が始まると「コロナファースト」になっていろんな診療が犠牲になり自分が何のために働いているのかモチベーション維持が難しい時期もありましたね
子供の塾の授業がオンラインになるにあたりWEBカメラをめちゃくちゃ探しました。こんなことも今となっては笑い話!
結局中等症受け入れはどの病院もしり込みしてなかなか確保できず
で、結局コロナ専門病院というすごい手を…実際十三市民病院の先生ともお話ししましたが、コロナ専門病院になり辞められた先生はもちろんいらっしゃるものの、専門外の多くの先生やスタッフが病院に残られて長期間コロナ対応されたことは頭が下がります。
コロナ病棟では今までの働き方と違っていろいろ戸惑いました
今となっては信じられませんが院内の会議室で毎日ごみ袋から防護服が作られていました
この頃から精神的に疲れ始めました
で、とうとう内視鏡検査が中止となってしまいました
私も非常勤の仕事が無くなってしまい収入減となりかなり大変でした
非常勤の仕事に行くと…
この頃からお取り寄せグルメやテイクアウトグルメを楽しみ気分転換するようになりました
2020年5月
職場と家の往復をするだけなので引き続きテイクアウトグルメを楽しむしか気分転換する方法がありませんでしたね
GWはステイホームで暇すぎて久々にごはんを作りました。家の中にずっといるのも息が詰まるので、ベランダにテントを張ってご飯食べたのも懐かしい思い出ですね
日本の報道の在り方なんかを考えるいい機会だったかと思いますが結局は何にも変わらなかった…
ちょっと公園に行くだけで怒鳴られて子供はかわいそうでしたね…
子供たちは学校にも塾にも行けず…
第1波が過ぎ去り少しずつ日常が戻りました。また感染者は増えるだろうと思っていましたが…
この頃はアルコール消毒液を手に入れるのも大変でしたね…
第1波が落ち着いて一旦コロナ病棟も閉鎖になりました。しかし、平穏な日はすぐ終わりを迎えることになります…