2017年5月に出張でシカゴを訪れました。シカゴは他の人気都市に比べると地味なイメージなのかあまり観光に行かれる方はいませんが美術や建築に興味がある方にはなかなか魅力ある都市だと思います。仕事だったのとメジャーリーグ観戦にも行ったのでシカゴ市内観光は1日しかできませんでした。シカゴを満喫しようと自分なりにいろいろ考えて、できるだけ観光名所を回ってきました。シカゴ美術館の見どころを短時間での回り方、ウィリスタワー、ジョンハンコックセンターからの夜景、ジャズクラブなどなど行ってみた観光名所をまとめた旅行記の後編となります。
前編ではマグニフィセントマイルやミレニアムパーク観光の様子をお伝えしました
シカゴ美術館を早足で見学
メトロポリタン美術館、ボストン美術館と並ぶアメリカ三大美術館のひとつです。
印象派と20世紀現代美術が目玉ですが、30万点以上の収蔵品(実際の展示は2000点ほど)があり他にも非常にみどころが多いとされています。非常に規模が大きいため1日で全てをゆっくり鑑賞することは不可能なこと、僕は1日しか観光する時間がないうえにシカゴ美術館に使える時間は数時間しかなかったことより有名な作品に絞って早足で見学することとしました。
まずは2階に上がり印象派と後期印象派の作品が並んでいる部屋を周ります。フラッシュや三脚は禁止ですが写真撮影が許可されていてありがたいです!
最初に目につくのはカイユボットの「パリの通り、雨の日」。まるで写真か映画のような初期印象派の作品です。
シカゴ美術館で一番有名なスーラの名作「グランドジャット島の日曜日-1884-」を鑑賞!寄贈者の遺言により他の美術館への貸し出しが許可されないため、シカゴ美術館でしか観ることができない作品です。
ゴッホの「アルルの寝室」
モネの「積み藁」
同じくモネの「睡蓮」
続々と聞いたことがある作品が出てきて飽きません!
さて印象派などヨーロッパ絵画のコーナーを抜け、右手に向かいます。こちらはアメリカ美術が中心です。
まずはホッパーの「ナイトホークス」。カラフルなヨーロッパ絵画とはちょっと違って光と影が印象的です
今度は1階に降ります。シャガールが元の絵を描いたステンドグラス作品である「アメリカン・ウィンドウズ」は全部で3面から構成され幻想的で青が印象的です。
この後はてくてくとモダンウイング(近代棟)へ!まずはピカソの「老いたるギター弾き」
天井からぶら下がっているのはデュシャンの「帽子掛け」。
近代美術って感じの作品がたくさんありちょっと面白いです。左下のものなんてよくわからない作品ですが思わず足を止めてしまいました(笑)
そして1945年以降の現代美術のコーナーへ。シカゴ美術館でもっとも有名な作品の1つである「リズ」
ポップアートを眺めながら現代美術のコーナーを駆け抜けます
入り口近くまで戻り階段を降りて地下へ向かい、「ソーン・ミニチュア・ルーム」へ
ソーン夫人が寄付したという欧米室内装飾の歴史を実物の12分の1で精巧に再現したものがずらっと並んでいます。
最後にミュージアムショップで絵葉書やマグネットなどを購入してシカゴ美術館の駆け足鑑賞は終わりです!おおよそ2時間の滞在でした。もっと時間があればじっくりと見たかったです。
Intelligentsia Coffeでコーヒーブレイク
ここまで歩きっぱなしで疲れたのでシカゴ生まれのサードウェーブカフェIntelligentsia Coffeeで休憩です
シカゴで最も有名なサードウェーブコーヒーだったので期待していたのですが、ラテはミルク感が強くコーヒーの香りや風味が少し弱かったです。午前中のDollop Coffeeの方が個人的には好みでした。こちらの店ではいかついアメリカ人にナンパされるという出来事もありました(笑)
ウィリスタワーへ
ウィリス・タワーはシカゴで最も高いビルです。以前シカゴを訪れた時は「シアーズタワー」という名前だったのですが、イギリス系保険関連企業のウィリス・グループ・ホールディングスが命名権を取得し、2009年7月に名称が変更となったとのことです。誕生以来約25年間は世界一の高さを誇るビルとして君臨していましたが現在は世界で14番目、アメリカで2番目に高いビルとなっています。110階建て(443m)でビルの屋上から突き出たアンテナの高さを含めると約520mにも達します。
103階、地上412mの展望台「スカイデッキ」から眺めるシカゴの高層ビル群は格別です。
超高速エレベーターでたった1分で展望台に到着します。
まずは南側の景色です。学会会場McCormick Place、チャイナタウンなどが見えます。
東側には先ほどまでいたグラントパークやシカゴ美術館、ミシガン湖が見えます。
北側はリバーノース地区やマグニフィセントマイルといったシカゴの中心を見ることができシカゴらしい高層ビルがニョキニョキと立ち並んでいます。午前に行ったジョンハンコックセンターも見下ろせますね!
展望台にある「ザ・レッジ(The Ledge)」という、ビルから突き出した全面ガラス張りのバルコニーが何といっても有名です。透明な床の真下にはシカゴの高層ビル群でさえ見下ろすことができてスリル満点の場所です。
すごい人だかりでしたし、僕はひとりだったのとこういう高いところは苦手なのでスルーしましたが興味ある方は是非!
夜景を見るため再びジョンハンコックセンター展望台へ
一旦ホテルに戻り荷物を置いて、ボスたちとの会食の後(ボスとの会食、また周囲に日本の知っている先生が多く写真撮れませんでした…)、またまたジョンハンコックセンター展望台へ!夜景も楽しみたいと「Sun and Stars」という48時間以内に2回展望台に入れるチケットを午前中に購入していたからです。
南側の夜景です!トランプタワーやウィリスタワーなど高層ビルが立ち並びシカゴらしい夜景です。
北側は南側に比べると光量が少なく寂しい感じですがミシガン湖岸を走る車のヘッドライトや街灯が目立ちます。
Tiltは夜はライトアップされて少し不気味な感じです(笑)夜はやっている人は見かけませんでした…
この日はシカゴ最後の夜だったので夜景を見て少し寂しい気持ちになりながら今回研究を頑張って学会に来てよかったなぁと大変だったこと、嬉しかったことなど様々なことを思い出していました。
ジャズバーへ
シカゴのナイトライフと言えばブルースやジャズのライブハウスでしょう!シカゴ最後の夜を楽しみたくてボスたちと別れてから一人でふらっとリバーノース地区で宿泊しているホテル近くにあったAndy's Jazz Clubへやってきました。
創業は1951年とシカゴでも老舗のクラブで観光客で賑わっています。シカゴのローカルプレイヤーたちが中心のクラブで午前1時までジャズを楽しめますし、レストランを兼ねていて食事もできます。
テーブル席とバーカウンターがありますが、一人なのでバーカウンターに座り2杯ほど飲みながらジャズを楽しみます。
日本ではこういうところになかなか行く機会がないのでとても楽しかったです!10秒だけ動画も置いておきますね。
リバークルーズもオススメ!
今回の学会は観光時間が本当になくて1日しか観光できませんでした。以前に訪れた時にはシカゴ川のリバークルーズに参加しましたがこちらもおすすめです。シカゴは摩天楼発祥の地としても知られ、近代建築の宝庫とも呼ばれています。シカゴ建築ツアーというリバークルーズはシカゴ川をさかのぼりながら摩天楼を見学していきます。
ミシガンアベニュー橋のあたりから船に乗れます!私が以前利用したクルーズのリンクは以下からどうぞ!
メジャーリーグやNBAなどスポーツ観戦もオススメ!
シカゴには強豪スポーツチームが多くあります。メジャーリーグではシカゴカブスやシカゴホワイトソックス、NBAではシカゴブルズなど聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
僕が行く学会シーズンは5月が多いのでNBAはすでにシーズンが終わっており観戦できたことはないのが残念です。高校生の頃マイケルジョーダン中心のシカゴブルズの試合をNHK BSにかじりついてよく見たものです。
今回は憧れのリグレーフィールドでシカゴカブスの試合を観戦できました!
以前シカゴを訪れた時はギャランティード・レート・フィールド(当時はUSセルラー・フィールド)でホワイトソックスの試合を観戦しました
カブスは人気なのでチケットが当日取りにくい場合がありそうですが、ホワイトソックスは当日でも比較的チケットが取りやすく、当日でもこんなに近くで観戦することができました!
最後に
シカゴは日本人はあまり観光に行きませんが、ご覧いただいたように建築、美術、スポーツに興味がある方にはなかなか魅力がある都市だと思います。シカゴ行きの特典航空券は他の都市に比べ取りやすいですし、シカゴオヘア空港は乗り継ぎによく使いますので、ストップオーバーや乗り継ぎで滞在された時にちょっとシカゴ観光されるのもいいのではないかと思います。この旅行記が観光の際の参考になれば嬉しいです。
シカゴ旅行記前編はこちらからどうぞ!
シカゴのレストランの記事はこちらからどうぞ!
シカゴで滞在したAloft Chicago City Centerの宿泊記はこちらからどうぞ!